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2011年01月31日 16時01分14秒 更新

「誰もが安心して暮らせる大分県条例」づくり実行委員会結成会の報告

「誰もが安心して暮らせる大分県条例」を作るための実行委員会の結成会が1月29日、大分市のコンパルホールで開かれました。雪が降るなかを、中津、宇佐、豊後高田、国東、佐伯、津久見、臼杵、日出、別府、大分など県内各地から当事者、家族、福祉・保健関係者、ボランティアなど約80名が参加。条例の必要性や制定に向けた取り組みのあり方などについて、熱心に意見交換しました。

「500人、1000人の輪へ」―徳田呼びかけ人代表

 呼びかけ人を代表して徳田靖之弁護士が13年前に大分市で起きた無理心中事件に触れ、「市民がどういう反応をしてきたか。このような事件を起こさないために自分に何ができるのかを考えていかなければ、同じような事件は後を絶たない」と指摘しました。そして「千葉県で2006年に作られた県条例は、①当事者・家族が中心になって話し合いながら作られた②不利益な取扱いだけでなく『合理的配慮をしないこと』も差別とした③問題解決のために具体的な仕組みを作り財政措置も明記―の3点で画期的だった。大分でもつくりたい」と話し、「実行委員会は500人、1000人が参加する「条例をつくる会」をつくっていくための母体として活動を開始することになるので、まわりの人に声をかけて広げていきましょう」と呼びかけました。

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「差別は身近に」「段差でケガも」「住宅少ない」―8人がリレートーク

 「リレートーク」では8名の方が前に出て、条例づくりにかける思いを述べました。
 安部綾子さんは母親の立場から、「差別は身近にある。親戚から葬式に連れてこないでなどと言われて悲しい思いをし、他の人たちはもっと差別するだろうと引きこもっていく。母親の思いを受けとめた条例がほしい」。

 阿部実さんは県庁で15年間福祉に携わってきた経験から、「当時つくった“福祉のまちづくり条例”はハードの面で意義があったが、今度の条例づくりは根幹のあり方に関わるものになるのではないか」。

 曽我淳史さんは障がいがある人の支援に関わってきた立場から、バリアのため投票箱まで行けない投票所があることを指摘、「障がいがある人を特別視するのでなく、皆で話して皆で耳を傾ける条例づくりに」。

 倉原英樹さんは重複障がいがある子の親の立場から、「障がいのある子の育てにくさ、大変さはあると思うし、条例も必要だと思うが、条例にどんな反応があるか不安もある。条例がなくても一緒に暮らしていけるのが理想の社会だと思う」。

 原野彰子さんは車いすを使って生活している立場から、「6年前から自立生活をしている。車を運転するが駐車場で困ることがある。JRも使うが、大分駅にはエレベーターがない。車を運転しているときは自由だと感じる」。

 丸子博司さんは最近、道路の段差のため車いすから落ちてケガをしたと話しました。また「4年前に入院したときにタンが絡んで苦しんだが、看護師さんに伝わらなかった。重度障がい者のコミュニケーション支援が必要と市に働きかけ、1年かけてようやく実現した」と苦労を語りました。

 吉田真智子さんは「『働きたい』と無認可作業所からはじめて事業所を実現したが、車イス生活になって住居がみつからず、老人施設で暮らすことになった。昨年6月からアパートで訪問介護を受けて1人暮らししているが、玄関に段差があるため、窓からリフトで出入りしている」と今の生活を語りました。

 コーディネーターの平野亙さんは自閉症の子どもの親の立場から、「自閉症は脳の構造が違う。変われといっても変わらない。まわりが変わって受け入れるしかない。“障がい”についても、社会の側から見るようになった。障がいを感じさせない社会をつくることはできる。すべての人の問題だとわかってもらいたい。私は娘のためにいい学校であってほしいと願うが、すべての子どもたちにとっていい学校が娘にとってもいい学校だ。今日はそのような社会を実現していくためのスタートになる」と話しました。

「ゼロからのスタート。皆さん参加を」

 取り組み方針は、事務局の志賀等さんが提案。「千葉県条例を一つのモデルにしながらよりよい条例をつくりたい。そのために月に1回以上実行委員会を開きながら、4月には「条例をつくる会」を結成し、本格的に取り組んでいきたい。差別事例を集め、作業グループをつくって作業を進め、ワークショップやタウンミーティングなどを開いていきたい。会費は年一口500円程度を考えている」と提案しました。

 提案を受けて行われた意見交換では、「精神障がい者はデリケートなので意見を出しにくい」「どのように意見を集めるか」「障がい関係団体の参加を広げた方がいい」「学校教育のなかでの教師や父母の啓発が必要」などの意見や要望が多く出されました。徳田呼びかけ人代表は「条例の中身はこれからつくることになる。当事者・家族の声をできるだけ多く集めたい。差別とは何か、障がいとは何かをみんなで考え直していく取り組みにしていきたい」と話しました。

 役員には、世話人として徳田靖之(代表)・寄村仁子・平野亙の3名、事務局として志賀等他4名が決定しました。
 最後に平野世話人が「今日からスタートです。ゼロから始めることになるので、皆さん参加してください」と呼びかけて閉会しました。

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2011年01月31日 16時01分14秒 in 県条例づくり
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