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2018年11月30日 01時35分11秒 更新

「敷戸駅と大分大学前駅の無人化に抗議する集会」(2018年11月27日)の報告

だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会の報告を転載します。

 「敷戸駅と大分大学前駅の無人化に抗議する集会」は11月27日に大分市のコンパルホールで開かれました。
 「JRに乗って参加しよう」という呼びかけに応えて、20人を超す方がJRを利用して参加し、参加者総数は60人近くになりました。
 集会では、JR駅から乗車した人たちから多くの発言がありました。
 
 ・無人化された牧駅から乗った。前日に予約しないといけないが、まず電話番号を調べなければならない。電話をすると、言葉が不自由なので時間がかかった。名前と電話番号も聞かれた。メールの対応はできないと言う。牧駅には階段があり「車いすお断り」とのことで、高城駅から乗ってくださいと言われた。どうしても牧駅から乗りたいと言ったので人を派遣してくれたが、慣れてなくて呆然と見ていた。スマートサポートステーション(SSS)のボタンや券売機は位置が高く、車いすでは使えなかった。列車に乗り込む際に置いてくれたスロープはガタガタだった。車いすで利用することをまったく想定していない駅だと感じた。こういう無人駅が増えると私たちはますます利用できなくなる。
 
 ・大分大学前駅から乗った。以前は毎週利用していたが、今日は10年ぶりに乗ってうれしかった。駅員さんがいなくなったら乗れなくなる。無人駅をなくしたいと思っています。
 
 ・敷戸駅から盲導犬と一緒に乗った。点字ブロックとホームの間が50センチくらいで狭く、とても怖い。誘導してくれる人がいることがありがたい。1人では乗れない。
 
 ・高校通学に利用している。忘れ物をしたとき駅員さんが助けてくれた。いなくなると困る。減便も大変で、1時間くらい待つことが増えている。
 
 ・敷戸駅はホームが狭く、電車とホームの間が広い。障がいのある子がものを落としたときなどにあわてると怖い。教育的にも人道的にも、無人化や減便、不十分な整備に憤りを感じる。
 
 ・坂ノ市駅から乗った。見えないので券売機になるとどこにお金を入れればいいかわからない。都会の大きな駅には介助の人が配置されているが、地元の駅が無人化されるとそこまで行けなくなる。社会参加ができなくなることが困る。
 
 ・鶴崎駅から乗った。「体の不自由な方を見かけたら手助けを」と他人事のようにアナウンスしていた。駅員をなくして乗客に求める姿勢に疑問を感じた。高齢の私が大きな荷物を持っていると、乗客はほとんどスマホを見ているが、駅員さんは助けてくれた。
 
 ・車いすで牧駅を利用したいと連絡したが、高城駅を利用するよう言われた。高城駅も午後9時には利用できない。車いす利用者には制限が多い。この上無人化されるのは悲しい。
 
 ・牧駅は障がい者の利用を想定していないと感じた。通過列車も高速で通り過ぎる。カメラは4台あるが死角があり、トラブルを把握できない可能性もある。SSSをスタートさせたという割には準備が不十分と感じた。
 
 ・豊肥線は車両が高く、スロープをおいても急なので、駅員さんがいても大変だった。
 
 ・特急に乗ったとき、車いすということで予約したのに、車いす用のトイレは2両離れていた。JRは配慮が足りない。
 
 ・敷戸駅から乗ったが、恐怖感があった。11月初めには秋田県で転落事故があった。監視カメラの担当が目を離していたらどうするのか。バリアフリーの改善、安全性なども必要。7万署名の重さを受けとめてもらいたい。
 
 ・牧駅でJRの担当がいた30分間に、若い人が特急券は買えるのかと聞くなど、何人も声をかけられていた。駅には人が必要だ。
 
 これらの声を受けて、徳田共同代表は以下のように呼びかけました。
 
 JR九州は20億円の赤字をなくすという理由で駅の無人化をさらに進めようとしている。私たちには障がいのある人たちが猛暑のなかを呼びかけて集めた7万署名の声がある。JR九州は500億円を超える営業利益を上げており、障がい者の社会参加を妨げる駅の無人化は許せない。
 このままだと県内のほとんどの駅、九州全域に無人化が広がるだろう。「障がいのある人もない人も心豊かに暮らせる大分県づくり条例」に基づいて大分県に斡旋を申し立てるなど様々な取り組みを広げて、鶴崎駅をはじめとする駅の無人化を食い止めたい。
 
 最後に参加者は、このまま黙ることなく声を上げ続ける決意を込めて「あきらめない宣言」(下欄に掲載)を採択しました。
                                          (文責 つくる会事務局 小野)
 
      あきらめない宣言

 私たちにはお金も力もありません。
 私たちは、お互いの理解とささえあいによって生活しています。
そんな私たちが、営業収益4133億円、営業利益639億円という大企業、JR九州に訴えました。
 「駅の無人化をやめてください」と。
 多くの人たちが賛成し、「駅の無人化反対署名」は7万3113筆に達しました。
 しかし、JR九州は「鉄道は20億円の赤字なので経費を削減しなければ」と、無人化や減便を強引に推し進めます。
 3月に牧駅、12月1日には敷戸駅と大分大学前駅を。
 JR九州は「カメラで監視するので安全です」「切符は機械で販売するので不便はかけません」と言います。
 障がいがあるとできないことや危険なことがあります。
 そんなとき駅で支えてくれたのが駅員さんたちでした。
 私たちを支えてくれていた駅員さんたちがいなくなるとどうなるのでしょうか。
 利益を最優先する社会を私たちは怖いと思います。
 「役に立つ」人を集め「利益を生む」ことが企業の目的だとすると、「役に立たない」「利益を生まない」と判断された人は排除されます。
 いま、その考えは間違いだったと、企業のあり方や社会のあり方が変わってきました。
 国連に「障害者権利条約」があります。
 平成28年には「障害者差別解消法」や「障がいのある人もない人も心豊かに暮らせる大分県づくり条例」もスタートしました。
 合理的な配慮をすることによって障壁(バリア)を取り除く責任が、企業や社会にはあるという原則が定められたのです。
 しかし、その理解はまだ十分とは言えず、障がいのある人に対して「役に立たない存在、利益を生まない存在は生きている価値がない」と言う人もいます。
 今なお、利益と人権のせめぎ合いが続いているのが現実です。
 黙っていては何も変わりません。
 私たちが声を上げることで、人も社会も変わり始めます。
 だから、私たちは声を上げ続けます。
 JR九州が駅の無人化を強行しても、私たちはあきらめずに言い続けます。
 「駅の無人化はやめてください」と。
 
   2018年11月27日
敷戸駅と大分大学前駅の無人化に抗議する集会参加者一同 

                   だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会 
                   障害者の生活と権利を守る大分県連絡協議会
                   大分県障がいフォーラム実行委員会  
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2018年11月30日 01時35分11秒 in 県条例づくり
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